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【保存版】エンディングノートに書くべき“契約情報”のまとめ方

エンディングノートに「契約情報」は書いてありますか?

エンディングノートを書く際、多くの人は「医療や介護の希望」「家族へのメッセージ」などから書き始めます。
一方で、クレジットカードやサブスクリプションなどの日常的な契約については、
「何を、どこまで書けばよいか分からない」と感じることも少なくありません。

現代の暮らしは、さまざまな契約によって成り立っています。
それらの契約の多くは、本人にしか把握されていないことがほとんどです。

たとえば、使っていないサブスクの自動更新や、
家族が知らなかった保険の契約など、
情報が共有されていないことで支障が出るケースもあります。

目次

なぜ契約情報の記録が重要なのか?

エンディングノートに契約情報を記載する目的は、
家族や関係者がスムーズに手続きを進められるようにするためです。

近年は、クレジットカード・サブスクリプション・保険・保証・デジタルサービスなど、
生活に関わる契約の種類が多岐にわたっています。
その多くが、契約者本人のIDやパスワード、本人確認を前提に作られているため、
第三者が内容を把握・解約するには手間がかかる場合が多くあります。


● 見落とされやすい契約の例

  • 動画や音楽のサブスクリプション(Netflix、Spotify など)
  • 年会費付きのクレジットカード
  • 医療や火災などの保険契約
  • 家電やスマホの延長保証サービス
  • スマートフォン・インターネット回線などの通信契約

これらは日常生活の一部になっており、
契約の存在に気づかなければ、手続きそのものが行われないまま放置されることがあります。


● よくあるトラブル

  • 使っていないサブスクの料金が死後も引き落とされ続けていた
  • 家族が加入している保険に気づかず、請求のタイミングを逃した
  • 年会費がかかるクレジットカードをそのままにしてしまった

こうしたトラブルは、事前に契約情報を整理・共有していなかったことが原因となることがほとんどです。


契約情報を記録しておくことで、
家族が必要な手続きを迅速に行うことができ、無駄な出費やトラブルを防ぐことができます。

次に、具体的にどのような情報をエンディングノートに記載すればよいのかを解説します。

書くべき契約情報リスト【一覧】

エンディングノートに記載しておくべき契約情報は、以下のようにいくつかのカテゴリーに分けられます。
記録の際は、「契約の有無」だけでも明記しておくと、家族が確認しやすくなります。


▼ 契約情報の主な項目と記入ポイント

項目具体例書くときのポイント
クレジットカード楽天カード、JCB、ゴールドカードなどカード名/年会費の有無/引き落とし口座/保管場所
サブスクリプションNetflix、Amazonプライム、Apple Music などサービス名/登録メールアドレス/自動更新の有無
保険・共済生命保険、医療保険、火災保険など保険会社名/証券番号/加入時期/保険金受取人
延長保証・サービス契約家電延長保証、スマホの修理保証など契約内容/契約番号/保証対象と期間/書類の保管場所
通信・インフラ契約携帯電話、インターネット、電気・ガス・水道など契約会社/契約者名義/支払方法/マイページ情報
会員サービスクレジット付き会員制サービス、通販サイトの会員登録などサービス名/年会費/ログイン情報の有無

これらの情報は、一覧表やチェックリスト形式で記録しておくと管理しやすくなります。
契約内容すべてを詳細に書き出す必要はありませんが、最低限「契約の存在」と「確認方法」を残しておくことが大切です。

書き方のコツと注意点

契約情報をエンディングノートに書く際は、すべてを細かく書こうとせず、必要な情報を簡潔にまとめることがポイントです。以下に、実際に書くときのコツと注意点を紹介します。


1.書きすぎず、要点を押さえる

  • パスワードなどの機密情報は、ノートに直接書かず「保管場所」を記すだけでも十分です。
  • 必要があれば、別の「パスワード管理表」やアプリと連動させるのも良い方法です。

例:
「Amazonアカウント:メールアドレス〇〇、パスワードは別紙参照」
「保険証券:書類ケースB内ファイルに保管」


2.「有無」だけでも書いておく

  • 契約が存在しない場合も、「加入していない」「未契約」などのメモがあるだけで、家族が確認の手間を省けます。

例:
「生命保険:加入なし」
「サブスク:Amazonプライムのみ利用中」


3.定期的に見直すことを前提にする

  • 契約内容は変更されることがあるため、半年〜1年に一度の見直しを前提に記録しておくと、情報の鮮度を保てます。

メモ欄に「最終確認日:2025年6月」などの記載を加えると管理しやすくなります。


このように、書きやすく・見返しやすく・家族に伝わりやすい形を意識することが、契約情報の整理には重要です。

まとめ:契約情報は、残された人への引き継ぎメモ

契約情報の整理は、日々の暮らしを見直す機会にもなります。
そして何より、それをエンディングノートに記録しておくことは、家族や関係者にとっての「道しるべ」になります。

すべての情報を完璧に書く必要はありません。
「何の契約があって、どこを見ればいいのか」
その手がかりがあるだけでも、残された人の負担は大きく減ります


今後、契約の数はさらに増えることが予想されます。
だからこそ、できる範囲で、少しずつでも整理を進めておくことが大切です。

最初は「書き出してみる」だけでも構いません。
気づいたときが、始めるタイミングです。

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この記事を書いた人

父の死をきっかけに、終活と向き合うようになった40代。
「自分の人生を、自分らしく整える」ために始めたこのブログでは、終活の準備や気づきを、発信します。

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